7月9日10:00〜 NHKの記者さんや撮影班の皆さんが大醐本社に取材に来てくださりました。
取材を受けたのはUnicksの靴下です。
認知症フレンドリーコミュニティや認知症希望大使の近藤さんの協力のもと作られた「誰でも履きやすい靴下」です。
今回はそんなUnicksの靴下をNHKの「おはよう日本」という朝のニュースで取り上げていただけることに。
まだまだ知名度の低いUnicks。
こんなに嬉しいことはありません。
△打ち合わせの様子
実は私たちは認知症フレンドリーコミュニティに所属するまで認知症当事者さんと関わる機会も少なく、認知症のことを詳しくは知りませんでした。
そのため、参加し始めた頃は、「当事者さんの為に靴下メーカーができることはないのでは?」と思っていました。
認知症は人によって様々な症状が出てきます。
実際に当事者さんとのコミュニケーションの中で困り事について聞くと、
その中に「空間の認知」「色覚の認知」が弱くなることで靴下がうまく履けない問題があると知りました。
靴下のかかとの向きがわからなかったり、履き口が見つけられなくて履けなかったり。
そんなちょっとしたことで外出の機会が減ってしまい、できることができなくなってしまいます。
とてももったいないことですし、靴下メーカーとしては驚きでした。
それはこの問題があまりに簡単だと思ったからです。
すぐにサンプル作成に取り掛かりました。
1stサンプル、2ndサンプル、3rdサンプル…そして出来上がったのがUnicksの靴下。
介護者が履かせやすいのではなく当事者さんが「自分で履ける」を少しだけサポートしてくれる靴下です。
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【Unicksの靴下の特徴はシンプルに3つ】
◯ 伸縮性が優れていること
ゴムがキツすぎる靴下は誰でも嫌です。引っ張るときに力があまりいらないくらい柔らかく伸縮するものを目指しました。
◯ 履き口がわかりやすいこと
履き口の色を切り変えることでどこが履き口か見つけやすくなります。
◯ かかとがないこと
かかとのない靴下ならどんな風に履いてもうまく合います。
△履き口の切り替えもおしゃれなポイントになりました
何気ないちょっとした工夫です。
認知症当事者さんが履きやすいために作った靴下は、結果的に誰が見ても可愛い。誰が履いても履きやすい靴下になりました。
しかし、問題も出てきました。
それはこれを届ける売り先が今の大醐にないことです。
取引先は雑貨屋さんが多く、Unicksの商品をなかなか置いてもらえないという問題です。
会社は慈善事業ではないので、ある程度の売上がないと適正な価格で売れなくなるし、本当に欲しい人のところに届かなくなってしまいます。
小さなアパレルの会社でまだまだ発信力も少ない、広告費もかけられない。
それが今、1番の課題だと痛感しています。
なのでこうしてNHKさんが取材に来てくださったり、
朝日新聞さんが取り上げてくださったりすることはとても嬉しいことですし、本当にありがたいことです。
靴下以外にもUnicksで今は下着を試行錯誤中。楽しみにしていてください。
こうしたインクルーシブな商品を世の中に広め、誰もが生きやすい、優しい社会になるために商品開発を続けていきたいと思っています。
△第3弾のUnicksのシルク混パイルソックスは1番人気です
本社で撮影していただいた後は「ほほほ 星が丘店」にも来ていただきました。
△認知症希望大使の近藤さんとバイヤー後藤の2ショット
今回はわざわざ東京からお越しくださり本当にありがとうございました。
暑い中、1日お疲れ様でした。
放映は7/16(火)7:00〜の「おはよう日本」です。
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▼ Unicksのご購入はこちらから
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